【審査落ち】団体信用生命保険に入れない病気とは?持病の範囲から対処法まで分かりやすく解説

住宅ローン

「団体信用生命保険で入れない病気って?」
「団信を利用したいけれど持病がある…」

このように、団体信用生命保険において入れない病気には、どのようなものがあるか気になる人は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、団体信用生命保険を利用するときに入れない可能性が高い病気について具体的にご紹介します。

こちらの記事を読むことで、得られるメリットは以下の内容です。

  • 団体信用生命保険で入れない病気が分かる
  • 団信で入れない病気があるときの対策を知れる
  • 告知書の書き方やポイントが分かる

団体信用生命保険に入れない病気にかかってしまったからといって、諦めるのは早いです。
適切な選択をするために、団信の病気に関するポイントをしっかりチェックしてみましょう。
ぜひ、最後までお読みください。

 

 

団体信用生命保険(団信)とは?住宅ローン加入時に契約できる保険

団体信用生命保険(団信)とは、簡単にいうと住宅ローン契約時にのみ加入できる保険です。

通常の生命保険と異なり、団信では死亡や障害などによって保険金がおりることはありません。
そのかわり、契約者にもしものことがあったとき、残りのローンを保険会社が完済してくれます。残された人にとってローンの負担が無くなるのはかなりありがたいですよね。

また、団信にかかる保険料は基本的に無料です。
特例を付加したり、保障の範囲を広げたりすることで保険料の支払いが発生します。

家計状況や将来の予測などから、ご自身に合った団信を選択できるのが特徴です。さらに、団信について詳しく解説している記事が「団体信用生命保険の保険料はいくらかかる?保険の仕組みから注意点まで詳しく解説」。保障の範囲や保険料など確認してみてください。

 

団体信用生命保険の加入条件って?告知内容を満たすことが重要!

ここからは、団体信用生命保険に加入するための条件について解説します。
住宅ローンの契約時に多くの人が利用する団信ですが、条件を満たしていないと加入を断られてしまうことも。

以下、2つの事項はおさえておく必要があります。

  • 1.団信における告知事項について
  • 2.団信の審査において告知が必須とされる疾病

持病があっても団信が利用できるかどうか検討してみましょう。

 

1.団信における告知内容とは?主に健康状態に関する3項目

団体信用生命保険の加入には、審査が必要です。
審査を通るために基準とされる告知内容は、あらかじめ決められています。

告知内容が求められているのは、主に3つの項目です。

  1. 過去3年以内に手術を受けたこと、または2週間以上にわたり医師の治療・投薬を受けたことがあるか
  2. 最近3ヶ月以内に、医師の治療・投薬を受けたことがあるか
  3. 手・足の欠損または機能に障害があるか。または、背骨(脊柱)、視力、聴力、言語、咀嚼機能に障害があるか

その他、健康診断の結果や年齢など考慮される項目は保険会社によって異なります。

契約時は、3つの項目と共に加入条件についてしっかり把握しておくことが大切です。

 

2.団信の審査で告知が必要な病気や障害。がんから精神疾患まで様々

団体信用生命保険に加入するうえで、告知が必要な項目を3つお伝えしました。
指示されている告知内容は、ありのままの状態を記載することが大切です。

団信に加入するとき、告知が必要とされる病気については以下が当てはまります。

生活習慣 高血圧、糖尿病(1型・2型)、脂質異常症
脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)、脳動脈硬化症
緑内障、網膜剥離、角膜異常など
呼吸器 喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺気腫、肺結核
心臓 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、不整脈、心筋症
胃腸 胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、すい臓炎
肝臓 肝炎(急性・慢性)、劇症肝炎、肝硬変、肝不全
腎臓 腎炎(急性・慢性)、ネフローゼ症候群、腎不全
がん がん、腫瘍(良性・悪性)、ポリープ
自己免疫 白血病、膠原病、リウマチ、紫斑病、SLE症候群
精神・神経 神経症、うつ、自律神経失調症、依存症、てんかん、統合失調症、認知症
婦人科 子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺、卵巣のう腫

(参照:申込書兼告知書|公庫団信サービス協会

例えば、数年前に脳卒中を起こしたが今は回復しているなど、過去の病気であっても内容や期間によっては加入できない場合があります。

審査基準は、団信を提供する保険会社によって様々です。
該当する病気があったとしても諦めずに、まずは担当者に確認してみてください。

 

団体信用生命保険に入れない病気がある?告知対象期間によっては加入できる

団体信用生命保険には、加入を断られる病気があることをお伝えしました。
団信に入れない病気とは、団信加入時の告知内容に含まれる病気ともいえます。

つまり、先ほどご紹介した病気の治療歴があると団信の加入を断られてしまう可能性が高いです。

ここからは、

  • 一般的な団信で入れない病気
  • 審査の通りやすい団信でも入れない病気

を、それぞれ具体的にご紹介します。

 

1.一般的な団信で入れない可能性の高い病気とは

告知内容に該当する病気があると団信の加入審査に落ちやすくなります。
契約者に持病があり住宅ローンを最後まで支払えなかったとき、保険会社が肩代わりする可能性が高くなるためです。

例えば、30歳のときにうつ病を患ったとします。33歳になり症状が安定して、3ヶ月以内に医師の治療がなかった場合でも審査に落ちてしまうことがあります。
精神系の疾患は、再発リスクを懸念して審査が厳しくなる傾向です。

団信の加入審査で厳しくチェックされる病気の例として以下のものがあります。

  • がん
  • 心疾患
  • 精神疾患
  • 難病

ただの腰痛と記載したらヘルニアのリスクを調べられ、高度障害とみなされてしまった例があります。
告知内容に該当する病気だけではなく、過去の病歴はすべて整理しておくことがおすすめです。

 

2.審査の通りやすい団信でも入れない可能性の高い病気とは

一般的に入りやすい団信といわれるのが、ワイド団信やフラット35などです。
ワイド団信とは、他の団信に比べて審査が緩和された保険です。緩和された分、加入しやすくなっています。

フラット35とは住宅金融機構が提供する金利固定型のローンです。持病や健康状態によってローンを組めなかったひとでも利用できます。

上記のような審査のゆるい団信において、過去に取引実績のある病気をまとめました。

生活習慣 高血圧、糖尿病(1型・2型)、脂質異常症、痛風、高尿酸血症
脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)、脳動脈瘤、てんかん
緑内障、白内障、網膜剥離、角膜異常、難聴、副鼻腔炎
呼吸器 喘息、気管支炎、肺炎、肺結核、肺血栓塞栓症、無呼吸症候群
心臓 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、期外収縮、不整脈、心房細動
胃腸 胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、すい臓炎、大腸ポリープ
肝臓 肝炎(急性・慢性)、劇症肝炎、肝硬変、肝不全、脂肪肝、胆石
腎臓 腎炎(急性・慢性)、ネフローゼ症候群、腎不全
血液 貧血、赤血球・白血球の異常数値
自己免疫 白血病、膠原病、リウマチ、紫斑病、SLE症候群、バセドウ病、橋本病
精神・神経 神経症、うつ、自律神経失調症、統合失調症、適応障害、睡眠障害
婦人科 子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺、卵巣のう腫、子宮頚部異形成

(参照:ワイド団信で取引実績のある実例|イオン銀行

審査のゆるい団信でも入れない病気はあります。
取引実績のある病気でも、他の要因によって審査落ちする可能性があるということです。

例えば、通常の生活習慣でも健康診断の結果が悪ければ、ワイド団信であれ審査に落ちることがあります。

審査では、病気だけではなく年齢や検査数値なども確認されます。

利用する団信によって異なるため、気になる病気があるときは事前に確認しておきましょう。

 

審査はどこまで調べられる?虚偽の申告は告知義務違反になりうる!

団体信用生命保険に加入するための審査において、虚偽の申告をした場合は告知義務違反とされます。

告知義務違反は、詐欺まがいの行為と受け取られます。契約解除はもちろんのこと、最悪の場合、ローン破綻してしまうこともあるのです。

例えば、夫が団信に加入していたが病で倒れてしまい支払いできない状態になったとします。
住宅ローンの残りは全部で3,000万円。通常であれば、保険会社がローンを完済してくれるはずでした。しかし、保険会社の厳密な審査より虚偽の申告が判明し、告知義務違反がバレてしまいました。

結果、契約は解除されローン破綻により住宅を競売にかけることとなってしまったケースもあるようです。

団信に落ちたからといって諦めることはありません。様々な救済措置があります。
状態を偽って審査基準をパスするよりは、記載が必要なことは隅々までしっかりと告知しておくのが得策です。

 

団体信用生命保険に入れないときの対処法5つ

団体信用生命保険に入れない病気があっても、団信を利用できます。

ここでは、団信の審査に落ちてしまった場合の救済処置としてメジャーな方法を5つお伝えします。

  • 1.審査の通りやすい団信を利用する|ワイド団信
  • 2.任意で入れる団信を利用する|フラット35
  • 3.配偶者名義でローンを組む
  • 4.既存の生命保険が使えるか確認する
  • 5.告知対象期間をクリアするまで待つ

一度、落ちてしまったからといって何も手が無いわけではありません。
ご自身の状況に合う手段がどれか吟味し、ぜひ試してみてください。

 

1.審査の通りやすい団信を利用する|ワイド団信

持病や疾病があると、団体信用生命保険の審査は厳しくなります。
死亡や高度障害によって支払いが困難となってしまったとき、金融機関が残りのローンを肩代わりするため健康に大きく左右されてしまうのです。

例えば、過去に脳梗塞を発症していても、現時点で長期入院なく安定している場合。ワイド団信において、加入を許可されたケースがあります。

ワイド団信は通常の審査よりも基準がゆるいため、持病があっても利用できる保険です。
告知内容に当てはまる病気をもっていても、ワイド団信などの審査がゆるい保険であれば加入も夢ではありません。

 

2.任意で入れる団信を利用する|フラット35

団信は、必須で入るものの他に任意で入れるものがあります。
金融機関など民間企業から住宅ローンを組む際には、団信への加入が必須です。

住宅支援機構が提供しているフラット35というタイプの住宅ローンは、団信が任意となっています。そのため、団信の審査に落ちてしまっても、住宅ローンを組める仕組みです。

例えば、疾病保障の特約がついたフラット35に加入している場合。契約者に万が一のことがあったときは、機構が残りのローンを減額または免除してくれます。

健康上の理由で団信に入れない方は、フラット35のように団信が任意のローンを組むことを検討してみてください。

 

3.配偶者名義でローンを組む

住宅ローンの種類のひとつとして、収入合算があります。
夫婦共働きなどの場合、配偶者を収入の軸とすることで住宅ローンの契約が可能です。

例えば、夫が健康上の理由で団体信用保険の審査を落としてしまい、妻が連帯債務者として住宅ローンの返済義務を負ったとします。
契約する企業によって異なりますが、返済義務を負うことで夫婦ともに団信への加入が可能です。

フラット35に加入した場合、デュエット(夫婦連生団信)という保険タイプがあります。
デュエットでは、夫婦どちらかに万一のことがあり返済不可となったとき残りのローンを全額保障してくれます。

希望の団信に落ちてしまったとしても安心してください。配偶者を軸とした対策をとることで、異なるタイプの団信が利用できます。

 

4.既存の生命保険が使えるか確認する

もともと契約している生命保険がある場合、必要死亡保障額として家賃などの住居費が含まれることがあります。
団体信用保険の審査がおりずとも、残された家族が生活していくために必要な費用が保障されるのです。

例えば、家賃や医療費など生活に関わる出費を保障してくれたり、遺族年金としての収入が得られたりする場合があります。

団体信用生命保険の審査に落ちてしまっても、既存の生命保険の内容でカバーできるかどうか確認してみましょう。

 

5.告知対象期間をクリアするまで待つ

告知内容として求められているのは、過去3年以内や直近3ヶ月以内の病歴です。体調の回復を待って、告知期間をクリアしてから団信に申請することはできます。

状態が回復する見込みがあれば、病気の完治を待って申請するのはひとつの手です。

告知対象期間をクリアすることで、入れない病気があっても団信を利用できる可能性はあります。
しかし、回復を待っている間に一度でも症状に変化があり再発してしまったときは、また3年間待つことになるので注意です。

 

告知書はどう記載する?審査に通るためのポイント3つ

団体信用生命保険を利用するためには、審査に通らなければなりません。
審査を受けるときに記入が必要なものとして、告知書があります。
告知書の書き方で気を付けたいポイントは3つ。

  • 1.3年以内・2週間以上の治療に該当する病気はすべて記入する
  • 2.風邪などの軽い症状であっても可能な限り告知がベスト
  • 3.障害者手帳がある場合は等級を記載

告知書は、過去や現在の健康状態を報告する大事な書類です。
ポイントを抑えて、ありのままの情報を記載するようにしましょう。

1.3年以内・2週間以上の治療に該当する病気はすべて記入する

告知内容のひとつとして、「過去3年以内に手術を受けたこと、または2週間以上にわたり医師の治療・投薬を受けたことがあるか」とあります。

これは、病気の治療を継続しているかどうかの判断基準。初診日から3年以上経過していても、継続や加療期間が3年以内に入る場合は告知が必要です。

なお、処方薬が2週間以上だった場合は「2週間以上にわたり医師の投薬を受けたこと」に当てはまるため注意してください。

記入の必要がなくなるのは、完治(最初の恐れが無い状態)から4年以上が経過している場合です。期間に当てはまる病気はすべて記入しましょう。

 

2.風邪などの軽い症状であっても可能な限り告知がベスト

風邪や花粉症などの軽い症状でも、直近の3ヶ月以内に病院を受診したときは念のため告知しておきましょう。
自己判断で軽い病気だと思っていても、通院や薬を飲んだ記録などがあると告知義務違反とされる可能性があります。

例えば、めまいや咳の症状があり治療を受けた場合は、審査において脳梗塞や喘息のリスクを懸念されることがあります。

軽い病気や通院でも病院に行ったことは、告知書に残しておくと安心です。

 

3.障害者手帳がある場合は等級を記載

すでに何かしらの障害があり障害者手帳をもっている場合は、治療の有無に関わらず告知が必要です。
現時点では日常生活に支障なくとも、将来的に変化する可能性があるかどうか詳細な内容を記入しましょう。

例えば、緑内障による視力の低下は2級、ペースメーカー利用のため生活に制限がある場合は1級とされています。

等級によって加入できる団信が異なるため、審査をスムーズに行うためにも隠さず記載することが大切です。

<身体障害1級のケース>

  • ペースメーカーにより、日常生活で極度の制限がある状態
  • 人工透析を受けており、日常生活で極度の制限がある状態

<身体障害2級のケース>

  • 聴力障害により、両耳の聴力レベルが各々100デシベル以上の状態
  • 半身麻痺により、体の片側がほとんど機能しない状態
  • 緑内障により、両目の視力の合計が0.02~0.04の状態

 

まとめ

団体信用生命保険で入れない病気とはどのようなものがあるのか、具体例をもとにご紹介しました。

基本的に、団信では告知内容に該当する病気は厳しく審査されます。
団体信用生命保険で入れない病気の審査基準として、注目されるのは以下の内容です。

  • 告知内容に当てはまるか
  • 健康診断や検査結果
  • 告知書はありのままを記載しているか

健康状態に不安があるからといって、団信を諦める必要はありません。
入れない病気があっても、利用できる団信はあります。
ぜひ、あなたに合った対処法を参考にしてみてください。

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